いつもと違う景色を見せる

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パズルのピースがつながり、目の前が真っ白になって、

同じ景色とは思えないほどすべてが新しく感じる

 

「面白い」は、そんな感覚に近いのかもしれません。

 

人が興味を持ち、面白いと直感する場合、

少なくとも2つのパターンが考えられます。

ひとつは、共感できること(『あるある』)
すなわち、同じパラダイムを再認識させたとき

もうひとつは、違う見方を提供すること(『へぇぇ』)
すなわち、別のパラダイムにシフトさせたとき

 

違う視点、フィルター、高度な視座
すべて、価値観という名のラベルを
張り替えてあげること、あるいは
考え方、ひいては行動の優先順位を
変えてあげること

これらは同僚でも、教授でも、患者さんでも、
すべてのコミュニケーションに当てはまる
魔法の原理

常にそういう視点で発言できるようになると、
周りの人から面白い人!
と思われます

そしてそれは、相手のためになる、
あるいは、よい行動変容を引き起こす
ものであれば、相手のあなたに対する
信頼性(信頼残高)が増えます

信頼残高が十分に貯まったとき、
相手はあなたのファンになって
応援してくれたり、仕事を任せてくれたり、
そして大切な命を預けてみようと思います

信頼残高が十分でないときは、
相手のココロには十分に響きませんし、
大切な決断を躊躇うでしょう

医師の仕事の大半は対面コミュニケーション
これは、実は信頼残高をあまり考えなくても、
最も相手を説得したり、影響を与えたりしやすい方法です

なので、医師になって白衣という名の
権威を身にまとうと、知らず知らずに
目の前の患者さんが自分の出すオファーに
イエスを返すので、それが自分の力だと
勘違いしてしまうことがあります

私も若い頃は特に苦い経験があります
例-

自分についたラベルで判断されているうちは、
一人前とは言えない

自分の強み、そして相手に徹底的に
悩みを解決してもらおうというパッション

これらが常に発揮できるようになるためには、
自分のミッション、コアバリュー、性格特性、
そして自分が今どのステージにいて
どこを目指していくのか、
短期的欲求に負けないためのマインドセット、
健康維持
モチベーションの維持
グリット
リーダーシップ
パブリックスピーキング

すべてが必要
しかし、これらをすべて同時に手に入れるのは
非常に困難

患者さんは悩みを持ってやってきます

大抵の医師は、その悩みの医学的に介入できる
部分までしか対応しない

本当に医学的なことだけで悩んでいる人は
実は結構少ない

その裏にあること、
なんでそれを治したいのか?

根本的な解決法があるのか?

ないなら、次善の策はあるのか?

全人的に、そして人生全体を見渡して
最良の答えを出せるかどうか

AIの時代でもすたれない医師は
そういった能力が必要なのでは?

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